未来

おまえに2つの選択をさせてやろう。
もし、おまえがこの鏡をでるときに、自分だけが生き残りたいのなら、
おまえが望む新しい人生を与えてやろう。
しかし、その子供を助けたいのなら、おまえは朽ち果てるだろう。
さぁ、どちらか好きなほうを選べ。

俺はもう、生きることにあいていた。いや、俺が生きていても仕方がない。
あの時に俺はもう死んだのだ。ならば、、、
俺の代わりにゆーかを助けてくれ。
頼む。。。

気がつくと、俺はみたこともない風景を目にした。
ここは?どこだ?
そこは、以前のように、俺のすんでいた世界とは、まったく異種の、
いや、昔テレビで見たことがある。未来の予想図。
未来。みらいか?
俺は、未来に来たのか?ここならゆーかを助けられるというのか?
これから俺はどうしたらいいんだ。鏡よ、答えろ。

おまえは、ウォンという男を探せ、そこがおまえの死ぬ場所だ。

ちっ、いやな言い方をしやがる。しかし、ウォンだな。

俺は、人を探した。しかし、人はあまり見当たらない。
もし、ここが本当に未来なら、あの時の未来なのか?
あの突風に巻き込まれて、ほとんど人が生き残っていなかった?
しかし、どうやってこんな技術を手に入れたんだ?今は、、、いったいいつなんだ?
俺は、建物の中に入ろうとした。しかし、どこにも入り口のようなものは見当たらない。
なんだ?ここは。。。
俺は、そこに座り込んでいた。何時間も、、、
腹がへったな。俺がウォンにあう前に、先にしんじまったらどーすんだよ。
しかし、何の反応もない。

海っていいわね。あなたいっつも海ばっかり。たまには山なんてのはどう?
それにしても、最近事件が多いわね。あまり人気の少ないところには行かないほうがいいわよ。
名所なんていって、人気がすくないとこばっかり行ってるんだから。
わたし?いかないわ。でも、そうね。今度の休み?
その日は、いきましょうか。だって、特別な日ですもの。

あ、ちょっと待っててね。あそこ奇麗な花があるの。ちょっとみてきていい?
あー、いっておいで。だめだ。いくな。いっちゃだめだ。
ありがとう。じゃ、ちょっと見てくるね。あなたは車で待ってて。
早く戻ってこいよ。いくな、そこには、あいつらがいるんだ。戻ってこい。
いい天気だし、今日はきてよかったわ。だって、きょうは、、、

タンッ、、、タンッタンッ、、タンッ

やめろぉぉぉぉーーーー

俺は、、、眠っていた。
久しぶりにあの夢をみたな。あの日、さくら、は、負傷していた逃走犯に撃たれてしまった。
俺があんな所に連れて行かなければ。
あの時の、あいつの顔、今でも忘れられない。まるで、天使が舞い下りたように、
ひらひらと散る花びらの中へと、倒れて、いったんだ。
ちきしょーーー

「おい、大丈夫か?」
「ん?、、、だれだ?」
「俺か?俺は三島だ。おまえこんなところで何してるんだ?」
「俺は、、、そうだ。ここはどこなんだ?今、何年だ?おまえウォンってやつ知ってるか?」
「ウォンだと?あいつは今いないぜ。あんな有名人に何のようがあるんだ?」
「ゆーかを、こいつを生き返らせたいんだ。頼む、教えてくれ。」
「そいつは、、、おまえ、どこからきた?そういえば、何年だ?ってさっきいってたな。
おまえこそ、いつの人間なんだ?」
「俺は、2000年、のはずだ。俺の生きていた時代は。しかし、ここは違う。」
「何?2000年。まさか、おまえあの異変の生き残りか?しかし、どうやって。。。
あぁ、ここは2230年。もしおまえの話が本当なら、あれから235年後だな。」
うっ、やはりここは未来だったのか。あれから230年だって?

「それにしても、それ、ちょっとかしてみろよ。
まだ、細胞が腐っていない。ということは、その瞬間から現在までほとんど時間が経っていない。
てことは、まさか、タイムスリップ?しかし、あれに飲み込まれたんなら、
なくもないか。おまえ、どやってここにきたんだ?」
「俺は、鏡だ。そう神の力でここにきた。」
「くくく、神の力か。おもしろい。」
「何を笑っている?」
「その神の力。俺にもありそうだな。そうだな、あともう少し、
そう、ざっと4年だな。そうすれば、俺も神の力とやらを作ることができる。」
「なに?てことは、あの時代に戻ることができるのか?」
「そうだな。しかし、今は先にやることがある。まずは、精神転移装置を仕上げなければならない。
これは、なかなかおもしろいぞ。そう、いうなれば、俺とおまえが入れ替わることができるのだ。
くくく、どうだ。愉快だろう?」
「そんなことは、どうでもいいんだ。はやく、ゆーかを助けたい。」
「まー、そうあせるな。しかし、こいつは愉快だ。俺はあの異変のことを調べていた。
神様のいたずらってやつか。タイムマシンも作れるのだ。なぜわかるかって?
それはな、おまえのように、違う時代からきたやつがいたからだ。
でも、そいつは未来からだけどな。そいつがゆってたんだ。4年後に、俺がタイムマシンを作ると。
きっと、嘘じゃないんだろうな。俺の研究をしっていたし。」
そういって、三島は俺の腕をつかんだ。
「こいよ、俺の研究室につれていってやる。」

「これが、さっきいってた精神転移装置だ。まだ未完成だからな。さわるなよ。
それにしても、そのゆーかってこか、そのこを生き返させればいいんだな?
今は、ウォンが権力をもっているが、このままほおっておくと細胞がしんでしまう。
軽く俺が手当てだけをしておいてやろう。」
三島は、そういうと妙なテープでゆーかの手を包んだ。
「これでよし、と。ま、あとはウォンにあうだけだな。ところで、、、
おまえは、ウォンにあって、そのあとどうするつもりだ?」
「俺は、、、」
そう、死ぬんだ。しかし、三島にそんなことまでいう必要はない。
「いや、何も考えていない。」
「そーか、じゃあ、俺と一緒にあいつを消しにいかないか?」
「あいつって?」
「あいつ、そう、おまえのガキをこんな目にあわせた、あいつだよ。」

俺は自分の耳をうたがった。
三島の話を聞くと、俺はそいつを消しに行かねばならないと、思った。
そいつの名前は、きたむらまりあ。
そのガキが、遊びで作ったコンピュータウイルスによって、
制御できなくなったコンピュータがみだれだし、そして、、、ついに。。。
「つまりな、そいつがいなければいいんだよ。そしたら、この世界、は無理かもしれないが、
あの時点から進むべき本当の世界、いやもう一つの世界では、おまえのガキもちゃんと生きているだろう。」
俺は、死ぬわけにはいかなくなった。

「しかし、一つだけ気になることがあるんだ。きたむらまりあ、あいつがどうやってウイルスを作ったのか?ってことだ。」
ただのガキにそんな知能があるはずがないんだ。
「でも、実際はそいつがつくったんだろう?なら、そいつさえいなくなれば。」
「まぁ、そーだけどな。とりあえず、おまえはウォンに早くあって、
ガキを助けてもらえ。ま、あいつは今宇宙旅行なんて馬鹿なことやってるから、
あと1年は戻ってこない。それまで、おまえも俺の助手として、働いてみないか?」
「そうだな。そうしよう。焦ったって、1年も戻ってこないのなら、しょうがない。」
こうして、俺は三島の助手として研究を手伝ったのだ。

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