将来に希望を抱いているのに、ぜんぜん何もかわらない。
このまま何もなく終わっていくのかなぁ。
そんなのいやだ!絶対に変えてみせる。きっとどうにかなるはずだ。
ちょっとした出来事で、違う方向に行くことができる。
そう、ちょっとした出会いでもあれば、、、
今日は元旦かぁ。神様、今年はいいことありますよ~に!
メルトモ
「ぴろりろり~」
ん?なんだ?メールかぁ。えっと誰だ?
こんにちは、メルトモになりませんか?ゆき
メルトモだって?しかも女の子からかぁ。うーん、どうしようかなぁ。
とりあえず、返事でもうってみるか。
えっと、、、始めまして、まりあです。どこに住んでるの?
これでよしと。それにしても、女の子がメルトモさがしてるのって珍しいなぁ。
「ぴろりろり~」
なになに?えっと、まりあっていうんだぁ、いい名前ですね。
珍しい名前だからな~。僕もそう思うんだ。そう返信しておいた。
「ぴろりろり~」
え?まりあって男の人のなんですか?
うーんと、なんて返そうかなぁ。ま、適当に返しておこう。
うん、男だよ~。
あれれ、メールこなくなっちゃった。やっぱり男とメルトモになりたくないのかなぁ?
残念。まーいっか。これも、一つの出会いなんだろうな。
そろそろ、成人式かぁ。久しぶりに地元の連中にあっちゃうなぁ。
みんな元気かなぁ。あー、でもみんな変わっちゃってるだろうな。
僕のこと、ちゃんとわかるかなぁ?身長も小さかったのに、大きくなっちゃったし。
髪の毛だって、たぶん、短いときの顔しかしらないだろうし。
今、随分長くなっちゃって、気付きにくいだろうなぁ。髪の毛長いと、女の子?ってゆわれちゃうし。
大丈夫だよね。きっと。うん、大丈夫さ。そんなに顔だって変わってないし。
成人式
おー、みんなかわっちゃってる。あの人本当に20歳なの?
めっちゃおやじはいってるじゃん。なんか、同い年にみえないのが恐い。
あー、あの子。もしかしたら、、、琴美ちゃん?
小学校の頃、仲良かったんだよな。
うーん、でもあんなにキレイな感じじゃなかったから違うのかも。
でも、雰囲気が似てるなぁ。着物姿だと、よくわからないや。小学校のとき以来だもんなぁ。
あ、目が合った。
向こうも僕のことみてるけど、僕ってわからないのかも。
どうしようかなぁ。話しかけようかなぁ。ドキドキするなぁ。
「よぉ、まりあじゃん」
ん?おー、君はもしかして、、、たくやじゃん。ひっさしぶりだなぁ。元気してた?
こうして僕は、あの子が琴美ちゃんかどうかわからないまま、成人式を終えた。
でも、なぜか気になった。そこで、小学生のときのアルバムをみて、電話をすることにした。
すれ違い
えっと、電話番号は、アルバムにのっているのなぁ。
これ、かけてみよう。いいのかなぁ?なんていおう。
急に電話して、わかるのかなぁ?この前の、僕って気付いてたらいいんだけどなぁ。
同級生には結構すぐわかってもらえたんだけど、どうなんだろう。
でも、ほんと、小学生の時から一度も会ってないしなぁ。
まぁ、いいや。思い切って電話してみよう。
「ぷるるる、、ぷるるるる、、」いないのかなぁ?
「ぷるるる、、がちゃっ、はい、もしもし」あ、この声は、おじさんかなぁ?
げー、やだなぁ。そっか、家に電話してるからおじさんがいてもおかしくないけど。
どうして、よりによって、おじさんがでるかなぁ。まだお昼だっていうのに。
「あ、もしもし、北村ですけど、琴美さんいらっしゃいますか?」
「琴美は今外出してるみたいだけど、、、」えー、いないのぉ?運が悪いなぁ。はぁ。
「ところで、きみは・・・」そういわれかけたので慌てて電話を切った。
「あ、そうですか、わかりました。しつれいしました。」ふぅ。ドキドキした。
あんまりやり慣れないことするもんじゃないな。
「ただいま~」今日は疲れちゃった。散歩もたまにやると面白いけど、結構しんどいなぁ。
もう年かなぁ?って、そんなこといってたら、中身まで年とりそうだ。
「まりあ~?」ん?なんだろう?
「はーい、今行くからちょっとまって~」うーん、もうご飯かなぁ?
「さっきね~、女の子から電話がかかってたよ」え~まじでぇ?もしかして琴美ちゃんかなぁ?
「え、誰からぁ?」ドキドキ。
「名前ゆわなかったよ」うそー。でも、僕に電話してくる女の子って限られてくるし。
しかも、琴美ちゃんには電話したばっかりだからなぁ。あー、なんで今日散歩なんかしたんだろう。
もうちょっと早く帰ってくればよかった。
「何かいってた?」「また電話するっていってたけど。」ふーん。そっか。
じゃ、また電話してくるのを待っていよう。
いたずら電話
「まりあ~、電話~」「はーい」
えー、誰かなぁ?家に電話してくる人って、少ないからなぁ。
わかんないや。そういえば、琴美ちゃんどうしたのかなぁ?
「もしもし、まりあですけど」「つーつーつー・・・」あれ?電話切れてるや。
「電話切れちゃってるよ?」なんだよ、いったい。
「最近、いっつもかかってきてるけど、知らないの?名前、相川っていってたけど。」
相川ぁ??そんな名前、聞いた事もないなぁ。だれだろう。
そういえば、前友達の彼女が相川って、でも俺は別に仲良かった分けじゃないし。。。
うーん、わけわかんない。
「まりあ、今日も電話かかってたよ。何かしたんじゃないの?」
えー、ほんとに?嫌だなぁ。僕何もしてないって。何かおかしい。
知らない女の子から電話ったって。そういえば、去年もこういうのあったなぁ。
あの時は、たしか告白されたから、まさか今回も???
そんなこと、あるわけないかぁ。だって、僕がぜんぜん知らない人なんだもん。
「最近、プルルって、ちょっとだけ鳴って電話きれるけど、同じ人じゃないの?」
うーん、どうしよう。ナンバーディスプレイじゃないから、わかんないや。
どうせなら、僕の携帯に電話してくれればいいのに。でも、危ない人なら教えたくないなぁ。
かわいい
友達の紹介で、ある女の子とお話をすることになった。
話してると、結構明るくていい子だった。
すんでるところがちょっと遠いけど、遊べない距離ではない。
相手もまんざらじゃなさそうだしぃ。
って、あれあれ?僕は何を考えてるんだぁ?
頭の中でかってに話が進んでる。
あぶないあぶない。最近妄想が多くなってきたな。。。
「まりあってさぁ、なんかかわいいよね~」へ?そーかなぁ?
「どーして?」髪の毛短いと、子どもっぽいってゆわれちゃうけどなー。
それでかなぁ。
「うーん、かわいいよ。」そっか、ありがとう。僕はかわいいのね。
そういえば、小さい頃はよくゆわれてたなぁ。てことは、幼い感じにみえるのかなぁ?
名前がかわいいね、そういわれることはあったけど。
まいっか。かわいいっていわれるから。
「あはは、ありがとう」
こんにちは、はじめまして。
まりあに、少し興味をもったので、今お話しています。私は、、、
だ、だれだろう?聞いた事ある名前。
でも、なぜか今までと違った雰囲気を感じる。なんでだろう。
えっと、あなたは、僕のしってる人?
そう、名前は、たしか、、、
夢
ふあぁぁぁ。あれぇ?今なんか考えてたけど、なんだったかなぁ?
いい感じのことだったと思うけど。うーん、でも思い出せない。
やばいなぁ。最近記憶力低下してるなぁ。あんまり忘れっぽいと、アルツハイマーかもって思うじゃん。
まだ、若いのにぃ。いやだよー。もうちょっと記憶力、正常でいてね。
それにしても、、、なんだったっけ?
まー、いつか思い出すだろう。時間がたてば。
もうすぐバレンタインデーかぁ。あんまりもらった事ないなぁ。
小学校の頃、友達がもらってるのみて、すごいなぁーって思ったけど、
別にほしいって思わなかったし。
でも、小学2年生でチョコわたすって、今ならなんとも思わないけど当時としてはすごいことだなぁ。
僕はあんまり興味とかないから、嬉しいっておもわないけど、
あれが逆だったら、僕はだれにチョコレートをあげるんだろう?
智恵
あれ?智恵、そう、そういえばこの前忘れてた名前、智恵だ。
あはは、急に思い出しちゃった。どこか知ってるっておもったんだ。
よかった、思い出せて。
あれ?でも、智恵について俺はあんまり知らないぞ。なんでだろう?
あんなに知ってる感じがしたのに。。。
どこで、あったのかなぁ?出会いはいつ?
出会い
「ぷるるる」あ、電話だ。「もしもし?」「もしもし、まりあです」だれだろう。
「わかりますか?」えーっと、もしかして智恵?でも、そんなことはないか。
でも、僕が知ってる智恵は、たしか面白いおねーさんがいたような。。。
ためしに聞いてみようかな。
「えっと、おねーさん、面白いよねー」これで伝わるかなぁ。
「そうそう、おねーさん、面白いよ。この前ね、、、」あー、あたってる。
これは、もしかして。。。本当に?たぶん、いや、絶対電話の相手は智恵だ。
不思議と確信がもてた。きっと間違いない。なんとなく、本能がそういっている。
「こんにちは、智恵」「こんにちは、まりあ」
どのくらい話しただろう。僕が忘れていたこと?それとも初めて聞くことに、ドキドキしていた。
女の人と話すのは、やっぱり楽しいな。それに、話していると可愛い感じがする。
僕は、なぜ智恵を知っているのだろう。顔が思い出せない。
知らないはずはないんだけど。だって、電話がかかってきて、すぐに智恵だってわかったんだもん。
そう、きっとなにかまだ忘れているはずだ。なんとかして思い出そう。
智恵にさとられないように。
最近、パソコンを始めた。始めたっていうのはちょっとおかしいかな。
パソコンを、ちゃんと使いはじめた、って言い方が正しいのかも。
今までは、授業とかレポートとかでちょこっと触るくらいだったけど、
最近は、メールなんかするようになった。
まだまだ初心者だったから、とりあえずメルトモ募集ってところにメールアドレスを載せてみた。
すると、メールが3通きてた。一つは、、、アダルトサイトかぁ。はぁ。
で、2通目は女の子から。3通目は、、、男のから、しかも女の子と勘違いしてるや。
うーん、とりあえず2人ともに返事をかいておこうっと。ちゃんと男ってわかるように。
知り合い
うーん、予想通り、男からのメールはこなかったなぁ。でも、女の子からメールがきちゃった。
なんて返そうかなぁ。とりあえず自己紹介でもしてみよう。
えっと、僕は、、、
よし、こんな感じでいいかなぁ?あ、そうだそうだ、どこの人ですか?
これでよし、と。またメールがきたらいいなぁ。
あー、メールがきてるや。名前は、、、相川なおこ。
?あいかわなおこ?あ・い・か・わ???
これって、もしかして、あの相川?そんなことないよなぁ。
だって、ネットしてる人、めちゃめちゃいるのに、しかも、その中のほんの一つのページで。。。
絶対、違うよ。偶然だって、きっと。だって、そんなことありえないもん。
たまたまの偶然だよ。きっと。だって、別に、もしあの相川でも俺は知らないんだし。
逆に、同じ方がいいのかも。
あ、今日もメールがきてる。うーん、ちょっと質問してみるかな。
僕のこと、どうやって知りましたか?
あとは、適当に書いておこう。これで、何かわかるだろう。きっと。
でも、なぜかこの人、若い気がする。メールの内容は、
こんにちは、私は友達にまりあって子がいて、その子に雰囲気がにてたからメールしました。
今日は、友達と遊園地に行ってきました。絶叫マシンが好きなので楽しかったです。
まりあくんは、好きな乗り物とかありますか?
そろそろバイトの時間です。
それでは、またメールします。相川なおこ
とりあえず、バイトしてるってとこで、ま、よくて大学生、もしくはそれ以下ってことなんだよね。
うーん、ということは、僕と同じくらいってこともありえる。
その、友達のまりあって、一体だれなんだろう。それが僕ってことだったら、本当にビックリなんだけど。
でも、友達に相川って名前の人いないもんなぁ。きっと違うんだろう。
あー、でも、これが本名ってわけでもないのかも。それだと、ほんと全然知らない人ってことになるな。
そっか。きっとそうだよ。。。
日曜日
うーん、久々に今日はゆっくりできるなぁ。明日から3連休。
月曜日は勝手に休んじゃおう。
そういえば、あれから、家に電話かかってきてるのかなぁ?
「あれからさー、電話とかかかってきた?」「一昨日もかかってきてたよ」
えー、ホントに?まだ続いてるのぉ?「同じ人からぁ?」「プルル、、って切れるのが多いけど」
うわー、最悪じゃん。この前は夜中にもなってたからなぁ。
早く犯人わかんないかなぁ。ホントしつこいよ。もしかしてストーカーかなぁ?
「ぷるるる、ぷるるる」ドキッ。びっくりしたぁ。携帯のほうか、この番号は智恵だぁ。
「もしもーし、まりあです」
「もしもし、智恵です。」「はい、智恵だー。元気ですかぁ?」なんて、だいぶ仲良くなったなぁ。
智恵のこと、少しずつわかってきた、ていうか、思い出してきたっていうか。
そう、僕は昔から智恵のことをしっているはずなんだ。なのに、なぜか記憶がぼやけている。
なんだか、昔の記憶もぼんやりぼやけてる。僕は、今までいったい何をしてたんだろう?
「日曜日は、お休みだから、遊ばない?」えっと、そうだなぁ。僕は暇だから、遊ぶのもいいなぁ。
「もちろん、あそぼー」
そう、僕は小さい時から智恵のことを知っているのだ。
なぜなら、智恵は近所にすんでいて、いつも一緒に遊んでいた。おままごととか、いろいろ遊んでた。
そう、いつも側にいたのだ。なのに、なんで僕は智恵のことを忘れていたのだろう。
あんなに楽しかったのに。何年も話してなかったから?
僕の記憶は、そんなにたいしたものじゃないかもしれないけど、でも忘れてるなんて。
そういえば、智恵が引っ越した時、僕泣いてたなぁ。すごく悲しかったんだ。
僕は、他にももっと大事なことを忘れてしまってるんだろうか?
今日は、待ちに待った日曜日。
久し振りに智恵との再会。緊張するなぁ。僕の思い出した記憶では、すごく可愛いかった。
きっと、今も可愛いんだろうな。楽しみだなぁ。
あー、でも僕の顔、わかるかなぁ?
えっと、どこだろう?待ち合わせが駅の前だからなー、人多いや。
たしか、髪の毛がショートで、、、ってなんだ?あそこ、なんか人があつまってるや。何があるんだろう?
あれって、もしかして、、、?
再会
そこには、テレビの撮影かと思うくらいの人ごみだったけれど、
その中に女性が一人でたっていた。
「うわー。あの人女優かなぁ?すっごく綺麗な人だ。。。」思わず声を出していた。
おっと、智恵を探さないと、、、でも、そんな分けないよね?
さっきの人が智恵ってことは、でも、もしかして、、、電話してみよう。
「ぷるるるる、ぷるるる、、、はい、もしもし。まりあ~?」
えー、本当に?なんだか、頭が正常じゃないみたい。でも、あの人が電話で話してる。
「えっと、もしもし。今ねー駅に来てるんだけど、もしかして、ブルーのワンピース着てる?」
「あ、そうそう、よくわかったね。今どこにいるの?」うわー、ホントにあの人だ。
あの女の人が智恵かぁ。すっごく綺麗な人。近くに行くのがちょっと恥ずかしいな。
でも、早く行かなくちゃ。なんだか、すごく嬉しいな。
横に並んで歩いていると、みんなが振り返っている。
きっと智恵をみてるんだろうな。僕が横にいるのでビックリしてるのかなぁ?
「僕の顔すぐにわかったぁ?」ちょっと、どきどき。「なんとなくねー、声の感じから」
あはは、そっか、やっぱり智恵も顔はいまいち覚えてなかったんだぁ。
でも、ホントにすっごく綺麗だなぁ。いや、かわいいっていうのかな?
そういえば、小さい頃の智恵もカワイイってのは覚えてる。
いま、ちょっとだけ神様の存在を信じたくなった。。。
僕は、智恵と街を歩いている。どことなくフラフラと。
カラオケにいってみたり、ビリヤードをしてみたり。
横に、幼なじみとはいえ、こんなにカワイイ子と一緒にいられるなんて。
僕の人生のなかで、一番いい感じだ。たぶん、誰もが羨ましがるだろうな。
でも、ふと疑問を感じていた。僕は、今、どこにいるんだろう?
ここは、僕の知らない場所?駅からそんなに歩いていないはずだけど、、、
目撃者
「そういえば、この前綺麗な人と歩いてたらしいじゃん」へ?この前って?
「誰だよ、まりあにそんな知り合いいたらな紹介してよ」うーん、なんのことだろう。
僕は、この前確かに誰かとあっていた。でも、だれだろう?記憶がない。。。
「その人、どんな感じだったの?誰から聞いたの?」うーん、綺麗な人だって?
「たしか、舞子じゃなかったかなぁ?ゆってたのは」舞子って?
もしかしてこの前紹介してくれた、あの子?
とりあえず、電話をしてみることにした。きっと思い出すだろう。
「もしもし?舞子さんですか?」「はい、どうしたの?」いきなり用件をいうのもなんだけど、
気になっちゃってるから、早めに聞いてみよう。
「この前、僕を見たって、ホント?どこで見たの?」僕は次々と質問した。
「この前って、あーあの時ね。たしか、先週の日曜日じゃなかったっかなぁ?
久しぶりに、買い物してたら、まりあくんが女の人と一緒だったから、、、」
そう、確かに僕は先週の日曜日に智恵と遊んでいた。
でも、なぜその記憶が思いだせなかったのだろう。プリクラだってあるのに。
おかしい。僕は、本当に小さい頃の記憶なんて覚えてるの?
ほんの少し前の記憶でさえ、あやふやなのに。なのに、なんで小さい頃智恵と遊んだ記憶は残ってるの?
この記憶は僕のものじゃないの?ねー、誰か、教えてよ。僕の記憶って???
僕
僕の頭がおかしくなっていってる。最近、ふとそんなことを思う。
どうしたんだろう。頭が最近痛くなってることがある。どうしてだろう?
僕は、、、僕は、まりあ。きたむらまりあ。
僕の知ってる智恵。でも、僕の記憶もあいまい。。。
僕の住んでるところ。ずっと智恵と住んでたところ。ほんとうに智恵は引越しをしたの?
僕が引っ越した?どこに?
ああ、なんだか頭が痛くなってきた。いつからだろう。いつの記憶はあるんだぁ?
「まりあ~、電話だよ」うーん、誰だよ。「相川って人から」、、、?相川?
あの相川かぁ。まだ電話かかってきてたのかぁ。しつこいなぁ。
「もしもし、まりあです。」「もしもし、まりあ~?全然連絡ないからどうしたのかと思ってた。」
へ?連絡がない?「何回も掛けてたんだけど、全然つながらなくて、やっとつながった。」
どういうこと?僕は君のこと知らないけど。「ごめん、僕君のことしらないんだけど。君、だれ?」
「えー、ひどいなぁ。君の彼女でしょ!忘れたの?」へ?どういうことだ?
僕は、相川って人と付き合ってる?そんなこと、初めて知ったけど、、、
記憶をたどっている。今、何かを思い出しそうになった。なんだったのだろう?
ほんの一瞬、何もかもがはっきりしそうに感じたんだけど、なかなかでてこない。
相川なおこってのは、知ってる。メルトモだ。で、この相川と、僕の彼女って言ってる相川は同一人物?
そして、智恵が幼なじみで、舞子が僕と智恵が一緒に歩いてるのを目撃した。
でも、僕は、その時の記憶を無くしてしまっている。
言われてみると、相川って子を全く知らないって気がしなくなった。よくわからない。
とりあえず、相川が別人なのか、確かめてみよう。。。
確認
メール、ありがとう。今度の日曜日ですか?いいですよ。
まりあくんは、帽子をかぶってくるんですか。私の服装は、くろっぽい感じだとおもいます。
お昼の1時頃に、遊園地の前でいいですか?
それでは、また。。。
よし、なんとか今日会えそうだ。次に、この前教えてもらった電話番号へ。
「もしもし?まりあですけど」「あ、どうしたの?」うーん、違うっぽいんだけどなぁ。
「今日、空いてる?」「うん、空いてるけど。」「じゃぁ、1時に遊園地に来てくれない?」
これって、同じ人ならダブるけど、違った時はどうしよう。。。「うん、いいよ」
今は、12時55分。あと5分で約束の時間。ちょっとドキドキ。。。
「こんにちは、まりあくん?」そこには、僕がみたことない女性がたっていた。
真っ黒い服に身を包んだその女性は、軽く微笑んで僕をみていた。
「はい、相川さん?」僕は、あえて名前を呼ばなかった。まだ、確信はもてていないから。
色々と話した。僕に似ているまりあってどんな子なのか、プリクラをみせてもらった。
そこに写っているプリクラの人は、顔も僕に似ているみたいだった。プリクラの人。
僕。そんなばかな。僕が写っているなんて。でも、どうみても僕にしか思えない。
結局、1時にもうひとりの相川は現れなかった。
喜ぶべきことなのか、それとも悲しむべきことなのか、最近電話はかかってこなくなった。
この前、成人式以来久しぶりに再会したたくやに、こんなことを聞いた。
「成人式の時にさ~、まりあをみて好きになった子がいたのね、でさ、友達に紹介してあげてって
頼まれたのよ。で、俺がまりあの電話番号教えてあげたんだけど、電話かかってきた?
確か、名前が相川尚子だったかな?」へ???
あ・い・か・わ・な・お・こ
本名
私の名前ですか?私は、、、ちょっと、言うの恥ずかしいですね。
昔からよく笑われてたので。この前のまりあくんとのプリクラ。みんなにあげてたら少なくなっちゃいました。
あ、この前写ってたまりあって子。あの子にもまりあ君のプリクラあげたら、喜んでたよ。
ちょっとびっくりしてたけど。似てるのは名前だけじゃないんだねーって。
それでは、またメールします。なおこ。
なにがしたいの?
自然とこの言葉がでてきていた。誰にゆったのだろう。相川に?
そう、きっと相川にゆったのだろう。僕の知らない相川に、、、
あの時こなかった相川、あの人が何をしたいのか、どういう人なのか、さっぱりわからない。
んで、もう一人の相川なおこの本名は、工藤しずかだって。
そりゃ、笑われちゃうかもね。でも、なんで相川なおこなんだろう?
この前、メールで電話番号を聞いた。相川なおこ、いや工藤さんに電話をしてみることにした。
「もしもし、工藤さんのお宅ですか?しずかさんいらっしゃいますか?」
「はい、私ですけど、まりあくん?」「そーそー、まりあです。こんにちは」
軽く、この前遊んだ時のことをお話して、本題に入る事にした。
「ねーねー、なんで相川なおこって名前使ってたの?」なんでなんで?
「あー、あの時ね、ちょうど隣に相川なおこって友達がいたの。だから。」
あはは、友達の名前だって。そんなの使っちゃってもいいの?
自分の名前使いたくない、、、変な名前じゃなく友達の名前、、、
たしか、僕の友達も自分の名前じゃなく、人の名前使ったってゆってたな。
でも、なんでそこで相川なおこがでてくるの?
ねー、まりあ。なんで私のこと忘れてるの?
あんなに好きっていってくれたのに。あれはうそなの?
私のこと、はやく思い出してよ、はやく、、、
じゃないと、もういっちゃうよ。
もう、時間がないんだから。。。
春休み
僕は、最近フラフラしている。久しぶりの長い休み。
テストも終わっていい気分。さーて、何をしようかなぁ?
とりあえず、久々に友達の家にでもいってみよう。
僕の休み、早く始まったけど、家にいるかなぁ?
ピンポーン、ピンポーン。
しーん。。。あれ?誰もいないのかな?「おーい、こうじぃ~?」
・・・反応がない。誰もいないみたいだ。
あーあ、しょうがないなぁ。電話してくればよかった。はぁ~。。。
そーだ、ちょっと散歩でもしてかえろっかなぁ。最近この辺通ってないから、変わってるかも。
あそこにいた大きな犬、どうしちゃったのかなぁ?まだいるかなぁ?楽しみ。
壊れかけた家、そこに繋がれた犬は、小学生の時はとても怖かった。
しかし、そこには新しい、とても大きな家が建っていた。何もかもぼくの記憶の中の景色とは違っている。
あの、大きな木も、かくれんぼをした空き地も、砂遊びをした広場も、何もかもがなくなっていた。
ぼくは、ずいぶんとここに訪れてなかったんだ。小さいころは当然のように遊んでいた場所が、
今ではすっかり違う風景を生んでいた。
なぜだか、体がだるい。少し疲れた見たいだ。ぼくは、家路へと急いだ。
「まりあじゃない?」そこには、小学生の時の同級生、古田聖子がいた。
「あー、そうだよ、お久ぶり。」でも、ぼくはあんまり仲がいいってほどでもないんだよなー。
「何してるの?」「散歩だよ。今帰ってるところ。」「そっか、今何してるの?学生?」
「そうそう、学生。一応ね、大学いってんの。」「へー、いいなぁ、私なんか、、、」
あー、ちょっと話し長いよ。もう、今日はつかれちゃってるんだから帰してよ。
「ごめん、そろそろご飯なんだよ、また今度はなそう」「うん、それじゃーね」
ふー、今日1日長かった。精神的疲労が大きいな。早く帰って寝よう。
あ、琴美ちゃんについて何かしってないか聞けばよかった。。。
昼寝
まりあってさー、僕の事覚えてる?僕の顔って、どうみえてるのかなぁ?
記憶には残ってる?ちゃんと覚えてないとだめだよ。今から変わっていくんだから。
何がって?決まってるでしょ。君がだよ。わからないの?今、君は少しずつ変わっているんだよ。
なぜかって?それは、僕のせいなんだよ。いや、僕のおかげなのかな?
だんだん意識が薄れ始めた。君の意識が戻り始めたのか。。。
僕が誰なのか?いずれわかるよ。また、話そう。。。
いま、話してた、のは、、、でも、そんなことは、、、
それじゃ、まるでぼくがオカシイみたいだ。そんなことない。きっと。
今のはただのゆめ。きっと悪い夢をみてたに違いない。。。
でも、頭の中でまだ言葉が残っている。
いったい君はなにをいいたかったんだ?
知らない人に囲まれた。僕の知らない人たちに。
でも、向こうは僕の事を知っているらしい。
どうやら、ゲームセンターでゲームをしてたのをみていたらしい。
そんな怪しい人たちに囲まれると、僕はちょっと恐い。。。
向こうは知ってて、僕はしらないなんて。でも、これってまるで、、、
この状況、そう知らない人に声をかけられること、最近よくある。
今までは、あんまり気にしなかったのに、なぜだか違和感を感じる。
特に、相川って子がどうにも気になってしょうがない。
ホントに君は、僕の彼女なの?それとも、ただの人違い?
たくやがゆってた相川尚子とは違う人なの?
周りに相川があふれてて、どうにも整理がつかない。理路整然としないって感じ。
特に、ぼくの記憶が曖昧になってきてるのが、どうもおかしい。
記憶力だけは、自信があったのに。はやく、何もかもがわかればいいのにな。
そう、なにもかもが、、、
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